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突撃!YunBoのロボット体験記!

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レポート5

初めての企業訪問!昭芝製作所さんへ行って来たよ!その2 ~企業訪問シリーズ①~

 
 さて、今回のユンボレポートは、前回に引き続き、昭芝製作所さんの工場見学後編です!
 熊倉本部長と小石川さんと一緒に次なるエリアへ進みますと、工場内には黄色い透明なシートのかかった柵に囲まれたロボットがたくさん置かれています。(左写真)溶接というと、人が鉄の仮面のような物を顔の前にかざし激しい光から目を守りながら作業を行なっていた場面を見たことがあると思います。それと同じように黄色い幕はロボットが溶接作業を行う時に激しく発生する火花から作業員を守っていました。(左下写真)
 作業員が外側で溶接を施す部品をセットし、左右交互に柵の中に入れ扉が閉まるとロボットが溶接を行います。作業員とロボットがうまく連携して効率よく作業が行なわれています。隣では、4台のロボットを一人の作業員が見ており次々と部品を出し入れしています。溶接の技術も痕が残らないよう滑らかな仕上げができるよう開発したとの事です。仕上がりの美しさも重要だそうです。(右下写真)

 その向かい側では3台のロボット達が作業員の手を借りずに作業を行なっていました。ワーク(部品)がある限り止ることなく作業を続けます。画像では分かり難いのですが、3台のロボットは協力し合いながら(!)容器に入った穴の開いたプレートを取り出し筒状の金具の端に取り付けています。
 エリアの端の一角でやはり無人工程でロボットが長い棒を持ち上げています。本部長が「大好き」というこの自動システムは、長い棒に穴を開け、同時に検査も行なえるロボットです。
棒は穴あけ後、次々と溶接等の工程を経て最終的に写真(右写真)のような自動車の一部となります。写真ではよく見えないのですが、工場の角にぐるりと円を描く様にいくつものロボットや自動機が並んでおり、棒の搬送も効率よくコンパクトに行なえています。小石川さんによれば、自分達で作っているシステムだからこそ、自社の工場のスペースをうまく使って動かせるようなシステムを作れるという事です。
 確かに、工場全体に配置されているロボットや周辺機器と作業員の動線等がとても効率的に配慮されている事が分かります。
 その後、三人でテクニカルセンターへ戻り、センターに併設のプレス工場も見せて頂きました。奥の一角の柵内に静かに並んだ青いロボットが見えました。昨年のロボット導入実証事業により導入されたエアバッグ部品のプレス工程です。ただ、プレス機調整中のため本日は工程がストップしているということです。でも、そのおかげで柵の中にまで入れて頂き、間近でロボットの動きを見ることができました。
 工程の最初のロボットは箱に入っている部品を3Dビジョンセンサーで判別してピッキング、金型へセットすることができます。目があるロボットです!本部長が「規則どおりに並んでいない部品も取り出せるかな?」とちょっとロボットへ意地悪をします。箱の中の部品をいつもと違う向きに置いて、試して見ました。ロボットは、ちゃんとセンサーの目で確かめて、簡単に取り出してしまいました。ロボットのプレス工程がストップしているため、工場の反対側で作業員の皆さんが1台のプレス機に1名ついて作業を行なっていました。ロボットがお休みするとたくさんの人手が必要になります。本当にロボットが省力化を助けています。それだけではないですよね、プレス工程って重たいドスンと音がしていてずいぶん危険だと思うんです。安全面や、やはり品質面でも大きな影響があるだろうと思いました。
 小石川さんに、ロボット導入について、良かった事や苦労話等も聞いてみました。実際、こちらの工場では、既にたくさんのロボットが人と一緒に働いていて、ロボット無しでは生産性向上等は実現できないということです。システム全体を自分達で考えて作り上げるので、故障やトラブルにも迅速に対応が可能で、部品をリサイクルしながら大切に使っていくことができる、という言葉に、ロボットや工場への愛情が感じられました。また、現場の声を直接聞くことが出来るので、それをシステム構築へ反映させることができます。やはり、現場の作業員の方が安全に、仕事がし易い環境づくりを大切に考えているとのことです。ただ、ご苦労といえば、現場からは「良いものができて当たり前」と思われているため、すごくがんばって作ったものもあまりほめられないとの事です。(笑)
 現場のみなさんから「すごく良くなった、働き易くなった」といった声が寄せられると、またがんばれますね!
 
 最後に「これからロボットを導入しようとしている中小企業へのアドバイス」をお聞きしました。小石川さんからは導入時の経験から「ロボット導入って聞くと、すごくハードルが高いと感じると思うけれど、ロボットメーカーさん等に相談すると技術者の方から詳しくお話が聞けるので、迷ったらまず話だけでも聞いてみることが第1歩だと思う。」との事でした。実際にロボットメーカーの工場に招待されて、具体的な相談やテストをしてもらったそうです。ロボット導入を迷われている中小企業さんは、まず話だけでも聞いてみましょう!
 ユンボはたくさんの働くロボットに出会えて幸せな気持ちで工場を後にしました。
 昭芝製作所の皆さん、ご協力本当にありがとうございました。
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