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突撃!YunBoのロボット体験記!

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レポート4

初めての企業訪問!昭芝製作所さんへ行って来たよ!その1 ~企業訪問シリーズ①~

 
 ロボット体験記も第4弾となりました。
 今回は新人ユンボがなんと!なんと!初めて企業を訪問して、工場の中で動くロボットを見に行って来ましたよ!
 さて、いったいどんなロボットに出会えたのでしょうか?
 今回ユンボがお邪魔したのは、茨城県筑西市の「(株)昭芝製作所」さんです。水戸線で玉戸駅に着くと、管理部本部長の熊倉様が出迎えてくださり、「テクニカルセンター」へ案内してくださいました。
 昭芝製作所さんは東京都練馬区に本社があり、茨城県に2つの工場とテクニカルセンターを持っています。グループでは九州と、更に海外にはフィリピンや中国にも拠点を有する、金属プレスや金型設計製造、合成樹脂加工等の製造業さんです。最初にテクニカルセンターで熊倉本部長に、どのような会社なのか教えて頂き、ロボットがどんなところに活用されているのか等を丁寧にご説明頂きました。
 製造しているのは特に、自動車シートのフレームやエアバックケース等が中心だそうです。(下写真)自動車部品は、近年軽量化が進み、非常に加工の難しい、薄くて丈夫な材料を使う製品が増えており、高い技術力が問われるそうです。また、当然ながら厳しく安全性が求められ、高品質の製品を造ることが必要となります。これまでは人間が手で行ってきた生産過程で、特に熟練者による高い技術が必要とされる工程も多く、その技術は継承されていかなければなりません。溶接の技術ひとつ取っても、熟練の技術者が何気無くやっている工程には、角度や力の入れ具合等、長年の勘に頼るところが大きかったそうです。
 また、製品や部品は大きかったり重かったりとそれを運ぶだけでも重労働となります。こうした背景から、製造現場の人手不足は慢性的な課題といえ、これは昭芝製作所さんだけではなく、多くの中小企業が抱えている問題でもあります。熟練者の高い技術も、長時間労働や個人への負担が大きくなれば、疲労からミスが出ないとも限りませんし、人間の生産性にはやはり時間的な限界があります。ロボットによる自動化によりミスやエラーを減らして品質を保ち、高い生産性を実現させるための大きな強みが、自社内で全てのロボットシステムを作っている点にあるそうです。
 近年、ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)いう言葉を耳にするようになりました。新人のユンボにとっては、最近覚えたばかりの言葉です。ロボットを買ってきてもすぐに自社の生産ラインで動けるようにはなりません。どのような位置で何をするのか、どんな仕組みでロボットを動かすのか、きちんと設計して組立て、働けるようにするまでを専門に行う人や企業を指します。多くの場合はその専門家に外注してロボットシステムを作ってもらいます。しかし、昭芝製作所さんは技術者の方が多く、自社のためのロボットシステムを作り上げているそうです。自社の技術者が海外拠点にも行って、ロボットシステムを組立てることが可能なので技術の流出を防ぐ事ができます。
 また、生産ラインは新製品やモデルチェンジにより4~5年で変更や見直しが行なわれます。そういう場合でもシステムの部品をバラし、再利用が可能です。熊倉本部長から、昭芝製作所さんの技術の源が「リユース」という点にあるのだと、教えて頂きました。それから帽子と軍手をお借りして工場へ案内してくださることに!いよいよ、工場内で動くロボットとご対面です!ワクワクする気持ちを抑えきれずに、本部長の後について、テクニカセンターからすぐの下館工場へ移動しました。
 工場の前では小石川さんという技術者の方が待っていて下さり、工場内を案内して頂けるということでした。ユンボもお借りした帽子を被って工場内へと進んでいきました。工場の中では主に溶接作業により各種製品の部品が造られています。まず、見せて頂いたのは長方形の金具の隅にピンポイントで溶接を施すためのロボットです。(左写真)
 金具を支える治具(じぐ)が2台あり、作業員が交互に金具を装着すると、多関節ロボットが装着済みの治具を把持して、溶接機に規則正しい順番で打点の箇所を差し出していきます。作業員は、ロボットが作業をしている間に、もう一方の治具の金具の脱着を繰り返します。人が重い治具を持つことなく作業が行え、準備と作業の効率がよいわけです。ロボットの動きも的確にプログラムされていて当然ながら無駄が一切ありません。黙々と作業をこなしていました。
 さて、次のエリアへ移動する際に、現在お休みしているロボットを見ることができました。ラインの入替え等でいったん分解されて休止中ですが、次のシステムが作られ活躍する時が来るのをじっと待っているのです。これが、リユースなんですね。こうした事が可能なのも、すべて社内でシステムを組んでいるからこそなのですね。小石川さんからも、自社で作っているから在庫の部品や環境がちゃんと分かっているから、再利用しながら新しいシステムを作る事が出来ると説明をうけました。そのかわり展示会で見るようなきれいなロボットじゃないんですよ、とも。そうですよ、実際に工場で働いているロボットなんですから、当然ですよ!
今回は、お話したいことがたくさんありますので、前後編の2回に分けてお届けしようと思います。次回、工場内の様子を中心にお送りしますね!
 あ、そういえば、テクニカルセンターでお話を聞いている時に地震がありました。ユンボはビクッとしてしまいましたが、本部長様はニコニコと「プレス工場があるので、縦の揺れに強いんですよ」と仰ったので、すっかり安心する事ができました。

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