経済産業省と一般社団法人日本機械工業連合会は、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省との共催により「第8回ロボット大賞」を実施し、この度、各賞の受賞ロボット等が決定しました。
詳細は、下記URLをご参照下さい。
http://www.meti.go.jp/press/2018/10/20181012001/20181012001.html
※「World Robot Summit 2018 / Japan Robot Week 2018」の会場内において、表彰式と受賞ロボット等の展示が行われます。
日本ロボット工業会が事務局を務めた、経済産業省「ロボット導入実証事業」
採択案件からも2件が受賞いたしました。
(
http://www.meti.go.jp/press/2018/10/20181012001/20181012001-1.pdfより抜粋)
★日本機械工業連合会会長賞
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◆自動搬送ロボット導入による料亭の接客サービスの効率化[がんこフードサービス株式会社]
【概要】 労働集約型サービス産業の1領域である料亭において、料理を配膳場から客席前まで運搬するサービスを代替する搬送ロボットを導入することで、サービスの提供プロセスにロボットを組み込んだ取組。ロボットを従業員と顧客が混在するサービス提供現場で運用し、運搬プロセスをロボットが担うことで、接客係は料理を配膳に取りに行く必要がなく、配膳係は接客係まで料理を届ける必要がなくなるという運用を実現。
【評価のポイント】 業務運営上の品質管理面だけでなく、人間との衝突回避といった安全面を考慮しつつ、従業員・顧客・ロボットが同じサービス空間で共存するモデルを示したという社会実装の面を評価。また、ロボット導入前後の人流やロボットの動線などの各種データの計測を行い、その分析を通じて作業システムの改善やロボット稼働率の向上といった形で改良が進められており、今後の更なる展開が期待される。
【導入事例紹介ページ】
http://www.robo-navi.com/cases/detail?case_id=281
★中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)
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◆ホタテ貝柱自動生剥きロボット「オートシェラー」を中核とする水産加工システム[株式会社ニッコー]
【概要】 ホタテ貝の選別、投入、加工処理の3つの工程により構成され、1時間あたり5,760枚分の加工処理能力を有するロボットシステム。貝に付着した異物を高速ブラッシングで除去するとともに、貝表面を水蒸気で瞬間的に加熱処理して上貝を吸着パッドで開口した後、内臓全体を吸引ノズルで瞬時に吸引排出し、下貝に残った貝柱を独自開発したカッターで自動切断することで、生の貝柱だけを回収することが可能。
【評価のポイント】 湧別漁業協同組合とともに現場の作業手順等を踏まえつつ開発を進めたことにより、個体差のあるホタテの加工自動化を実現することができ、ロボット技術適用の成功例といえる点を評価。また、日本の主要水産輸出品であるホタテ貝柱の安定供給と海外輸出の拡大にも寄与するとともに、北海道沿岸地域の基幹産業である水産加工業の持続的発展のモデルを示したことの功績は大きい。
【導入事例紹介ページ】
http://www.robo-navi.com/cases/detail?case_id=181