ロボット活用事例

工業塗装の仕上げ工程へのロボット導入FS

工業塗装の仕上げ工程へのロボット導入FS

企業種別:中小企業
業種:生産用機械器具
導入目的: 過酷作業の代替/支援(衛生面)
用途: 塗装
  • 溶剤塗装の仕上げ工程への前補正塗装ロボット導入可能性を検討。
  • 自動認識技術により人手に頼っていた補正塗り作業のロボット化を目指す。
概要
溶剤塗装ではハンガーに複数の部品を吊り下げ、一軸又は多軸ロボットに取り付けたスプレーガンを決められたプログラムで動作させタレが出ないように塗膜を薄めに吹き付け、その後熟練作業者が仕上げる。
 この作業は熟練技能を必要とし、育成に時間を要する。また、作業環境は暑く・臭くて・汚い過酷な環境であり作業環境を改善する必要性が高い。
 今回、塗装効率の高い新静電塗装、3D画像処理によるワーク位置補正とロボットにより補正塗りの自動化を検討した。
 ハンガーに掛かった部品の姿勢を塗装前に3D画像計測し、その位置データを基に垂直多関節塗装ロボットにて塗り難い箇所を事前に補正塗装を行う方法を検証しその実効性を確認した。
 補正塗り作業者2名→1名の削減と伴にロボットによる数値管理のみとなり技能レベルの大幅な低下と過酷環境下での作業廃止の実現が見込まれる。
導入前

一軸上塗塗装機で塗り残した部分を人手で補正塗装(仕上げ)を行う
導入後
 
ハンガーに掛かった部品の姿勢を3次元画像処理にて計測しロボットへデータ転送

ロボットが位置データを基にプログラムを補正して上塗補正塗装を事前に行う

1軸上塗り塗装機で仕上げ塗装を行う
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
小橋工業(株) (株)アースクリーンテクノ
(株)大気社
(株)安川電機
ロボット名:
MOTOMAN-EPX2050
労働生産性 1.2倍
   人数  2人 -> 1.6人
 労働時間  7.75時間 -> 7.75時間
 生産量  853個 -> 853個
その他の効果
事業規模 1.8百万円