ロボット活用事例

航空機エンジン部品の機械加工における着脱作業のロボット化

航空機エンジン部品の機械加工における着脱作業のロボット化

企業種別:中小企業
業種:金属製品
導入目的: 労働生産性の向上
用途: ハンドリング 搬送
  • マシニングセンタの切削加工における、ワークの識別、着脱、搬送工程にロボットを導入。
  • ロボットアームにレーザセンサを内蔵し、ワークセット時の高精度な位置決めの再現性を高めた。
概要
マシニングセンタ(NC工作機械)における、小型アルミ部品の加工は、加工時間が短く、着脱作業の頻度が高い。1人の人員が複数台の機械を受け持つ為、稼動率を上昇させ大量生産するのは困難であった。
 そこで、最大6台のマシニングセンタの間に、ロボット走行軸を敷き、ロボットがその軸上を識別したワークを持って各機械に搬送し、セットを行い、マシニングセンタが自動加工を行うこととした。加工が終了すると、ロボットがワークを回収し、完成品置場に移動する。
 また、ワークの識別、取り付け精度を高めるため、ロボットアームに、レーザセンサを内蔵し、再現性を有効にすることで、品質の安定化を図った。
 これにより、24時間ほぼ無人運転が可能となり、作業者は1日2時間程度、加工で排出された切粉の回収等機械周辺作業のみとなった。
導入前

手作業で着脱、搬送を行っていた
導入後
 
ロボットがワークを識別、機械へ搬送

ロボットがワークをセット

マシニングセンタが自動加工する
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
(株)ウラノ (株)テクノス
ファナック(株)
ロボット名:
M-10iA
労働生産性 16倍
   人数  3人 -> 1人
 労働時間  7時間 -> 2時間
 生産量  15.6個 -> 24個
その他の効果 夜間作業人員の削減, 品質の向上
事業規模 114.5百万円