ロボット活用事例

南部鉄器鉄急須の琺瑯工程にロボット導入

南部鉄器鉄急須の琺瑯工程にロボット導入

企業種別:中小企業
業種:鉄鋼業
導入目的: 熟練技能のロボット化 労働生産性の向上
用途: ハンドリング
  • 鉄急須の琺瑯引きで職人が行っていた「琺瑯塗付」「余分な琺瑯の除去作業」の工程に導入。
  • 各工程を製品の持ち替え無しで作業を進める事で、生産性が飛躍的に向上した。
概要
 南部鉄急須の製造で、仕上げ工程は全て手作業で行われる。その中で急須内面の錆止めの琺瑯引きは、取り扱いの丁寧さや琺瑯濃度の管理等が求められ経験を要する工程でもある。この「琺瑯引き」と「余分な琺瑯の除去作業」をロボットによる自動化の検証を行った。
 ロボットの急須専用ハンドを開発する事で急須の持ち替え、治具セット等の作業を含めてロボットが行う事で連続作業を行う事が出来た。
 本事業では急須のハンドリングがネックとなっていたが、ゼロから開発を進めた事で掴む範囲の広いハンドが開発できた。
 ロボット化は、作業者の荷重作業が半分になり負担の軽減効果と、担当者が積極的に導入に取り組んだことが成功ポイントとなった。
導入前

人が「琺瑯引き」と「振り切り」作業をしていた
導入後
 
ロボットが鉄急須を取り出す

ロボットが急須に琺瑯を塗る

ロボットが余分な琺瑯を振り切る
導入企業 ロボットシステムインテグレータ ロボットメーカー
及源鋳造(株) 川崎商事(株)
川崎重工業(株)
ロボット名:
RS20N
労働生産性 2.64倍
   人数  2人 -> 1人
 労働時間  6時間 -> 6時間
 生産量  300個 -> 396個
その他の効果 作業習得が早い, 過重労働の低減
事業規模 9.8百万円